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2023年3月18日

【DTM】リバーブの基本2(残響について)

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みなさんこんにちは。
作曲家、音楽講師の植松ヨシヒロです。

このブログはDTMや作曲、その他音楽関連情報を中心に発信しております。

前回に続き、今回もリバーブについて書きます。
前回の記事はこちら

前回リバーブの歴史の部分をざっくりと紹介した中でデジタルリバーブについて触れましたが、
今現在のプラグインやマルチエフェクター等に搭載されているリバーブがこのタイプです。

デジタルリバーブのパラメータについて説明するにあたり、
その前に今回は「残響」についてもう少し説明します。
この後紹介する「初期反射音」と「後期残響音」が今回のポイントです。

リバーブとは?

リバーブ(Reverb)とは、音に残響音を加えるエフェクトの一種で、空間を感じるような奥行き感や広がり感を与えることができることから「空間系エフェクト」のひとつでもあります。

リバーブの基本1については下記よりご覧ください。

残響について

リバーブにおける「残響」についてもう少し説明します。
部屋の中で音源(字のとおり、音を発する源)が止まった後も音が響いている現象が残響ですが、大きく分けて以下のような構造になっています。

・直接音
・初期反射音
・後期残響音

直接音

直接音は、音源から直接聞こえる音です。

初期反射音

初期反射音は、部屋の中で最初の1回だけ反射した音で、直接音が聞こえた後(数msから約100ms)に遅れて聞こえる音とされています。リバーブのパラメータでもアーリーリフレクション(early reflection)とも呼ばれています。

後期残響音

後期残響音は、部屋の中で直接音が2回以上反射している音です。
部屋の中で音が壁や天井、床とあらゆる方向に反射して散乱していくことで反射音を個別に聞くことができず、時間の経過とともに減衰していきます。その初期反射音のあとで遅れて聞こえる音でレイトリバーブレーション(late reverberation)とも言いますが、一般的なエフェクトのリバーブのパラメータとしては後期残響音に相当する部分を「テイル(TAIL)」として分けられていたり、リバーブの種類によって様々です。

あとがき

今回は残響について説明しました。
次回もリバーブについての続きを書いていきます。

リバーブの基本3については下記よりご覧ください。
デジタルリバーブについて

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