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2023年3月8日

【DTM】「プラグイン」とは?その基本について

みなさんこんにちは。
作曲家、音楽講師の植松ヨシヒロです。

このブログはDTMや作曲、その他音楽関連情報を中心に発信しております。

今回は「DTMのプラグイン」について説明します。

DTMで欠かせない知識のひとつに「プラグイン」というものがあります。
言葉としては聞いたことがあっても「プラグインって一体何なのかイマイチよくわからない」というDTM初心者の方もいらっしゃるかもしれません。

「そもそもプラグインとは?」
「プラグインってどういうものなの?」
そういった疑問を元に、簡単にまとめてみました。

プラグインとは?

プラグインとは、コンピューターのソフトウェアに機能を後から追加したり拡張したり出来るプログラムのことで、DTMに限らず画像編集ソフト、グラフィック系ソフト、インターネットブラウザなどでもそれぞれプラグインというものがあり、機能拡張アドオンと呼ばれることもあります。

ここはDTM系ブログですので、当然ながらDTMとしてのプラグインについてお話しします。

CubaseなどDAW(Digital Audio Workstation)ソフトの中で使用できるソフトシンセやエフェクトなどの総称で使われております。

プラグイン自体はそれ単体だけ持っていてもPCで使用することはできず、DAWソフトなどの「ホストアプリケーション」を介して使用します。
ちなみにホストアプリケーションを必要とせず単独で使用可能なものを「スタンドアローン(スタンドアロン)」といいます。

なぜプラグインを使うのか?

自分が作りたい音、自分が目指したい理想の音楽に向けて、自分にとって使いやすいDTM環境を構築するために使用します。

【プラグインやDAWソフトを使用する前の昔話】
プラグインが存在する前の制作環境はシンセサイザーやエフェクトなど全て物理的にハードウェアで揃える必要がありました。オーディオインターフェイス以外にもMIDIインターフェイス、多チャンネルのオーディオミキサー、録音するためのマルチトラックレコーダー(MTR)なども必要となり、機材の数とともに電源の確保や物理的スペースも必要でした。
またPCのDAWソフト、MIDIシーケンスソフトを使用しない場合はハードウェアのシーケンサーを使用していました。

もっとも今現在でも機材の選び方によっては今も昔もさほど変わらないかもしれませんが、ノートPC1台でちょっとしたレコーディングスタジオのような性能を持ち運べるスペックと機動性を持ち合わせているのはとても凄いことであり、なにより便利です。

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プラグインの種類

プラグインは大きく分けると楽器としてのインストゥルメント系と、音色を加工するエフェクト系があります。
DAWソフトによっていくつかグレードに分かれておりますが、主に機能の有無やプラグインの数が異なりますので、予算だけでなく自分が使用したい必要な機能やプラグインについても確認しておいたほうがよいです。
もしその必要なプラグインがDAWに標準搭載していなければ自分でプラグインを探して購入したりインストールすることになりますが、初心者の方がいきなりそれを行なうには大変かと思いますので、やはり初めから搭載されていたほうが楽です。

インストゥルメント

いわゆる「ソフトシンセ」であり、楽器の音色でメロディーやフレーズを奏でるうえで必須です。
現在のDAWソフトには何かしらインストゥルメントが標準搭載されておりますのですぐに使用することができます。
またほとんどのDAWソフトは様々なメーカーのソフトシンセを後から追加したり拡張することができますので、必要に応じて好みの楽器や音色を買い足していくこともできます。

エフェクト

楽器の音色や音質、ボーカルトラックなどオーディオ信号を加工したり整えたりするために用います。
こちらもDAWソフトに何かしら標準搭載されておりますのですぐに使用することができます。
作りたい楽曲と音色のイメージに近づけるために音作りの一環として使用したり、楽曲のミックス処理や「歌ってみた音源」のMIX作業においても必須です。

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プラグインのフォーマット

DAWソフトが対応するプラグインのフォーマットは主に「VST」「AU(AudioUnits)」「AAX」があり、それ以外にRTAS、DirectX、MASなどもあります。

ここでは前者3種類について簡単に紹介します。

VST (Vertual Studio Technology)

VST(Vertual Studio Technology)はCubaseを開発したドイツのスタインバーグ社が提唱したもので、最初に搭載されたのは1996年に発売されたMac版のCubase VST(Windows版は1997年に発売)でした。
VSTフォーマットのソフトシンセを「VSTインストゥルメント(VSTi)」と呼ぶこともあります。
現在はCubase以外にもStudio One、Ableton Live、FL Studioなどスタインバーグ以外のDAWソフトでも使用することができ、WindowsとMacそれぞれサポートされております。

AU (AudioUnits)

AU(AudioUnits)はAppleのMac OS XでサポートされているCore Audioの一部であるプラグインフォーマットでMacのみサポートされております。
AppleのLogic ProやGarageBandはもちろん、Mac版のStudio OneやAbleton LiveなどApple社以外のMac版DAWソフトでも使用することができます。

AAX (Avid Audio eXtention)

AAX(Avid Audio eXtention)はAvid社のPro Tools 10以降のバージョンで使用することができるプラグインフォーマットです。
Pro Tools 10まではDSPと呼ばれる専用のハード(LSI)を用いたシステムの「TDM(Time-Division Multiplexing)」と、専用ハードを使用せずPCのソフトウェアのみで使用できるネイティブ用の「RTAS(Real-Time Audio Suite)」といったそれぞれ異なるフォーマットが存在しましたが、現在のPro Tools 11以降はAAXのみとなりました。
WindowsとMacそれぞれサポートされております。

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プラグインには無料と有料がある

プラグインは無料(フリー)と有料があります。
オーソドックスな音色、エフェクトを求める際は標準搭載のプラグインでも十分ですが、
オーケストラやダンスミュージックなどその他何か特定の音楽ジャンル、もしくはミックス処理やマスタリングなど特定の用途でもっと別のプラグインを使ってみたい、そういった場合は他のプラグインメーカーのものを検討する必要があります。

無料プラグイン

無料プラグインはプラグインメーカーが公式に無料配布しているものです。
DAWソフトに標準搭載されているプラグインも実質無料プラグインと言ってしまってよいと思います。
オーソドックスな音色、エフェクトを求める際はDAW標準搭載のプラグインでも十分ですが、オーケストラやダンスミュージックなどその他何か特定の音楽ジャンル、もしくはミックス処理やマスタリングなど特定の用途でもっと別のプラグインを使ってみたい、そういった場合は外部プラグインメーカーのプラグインを検討してよいかもしれません。
その際に「DTM プラグイン フリー」などでネット検索してみると様々なレビューやまとめサイトを見つけられますのでぜひ参考にしてみてください。
※当ブログでもそういったプラグインを紹介できればと思っております

配布当初から無料のもの以外にも、普段有料で販売されているものがキャンペーンやセールで期間限定で無料配布されることもあります。
そういったアナウンスはメーカーやネット販売のサイトなどで告知されますが、DTM系ブログ等でたまにチェックしたほうが効率が良いかと思います。

有料プラグイン

有料プラグインはメーカーが販売しているプラグインです。
購入手段はメーカーの直販サイトまたはネット販売のサイトでダウンロード購入可能です。
一部メーカーのものはは楽器店でパッケージ販売されておりますが、現在はダウンロード販売が一般的かと思います。

有料プラグインも頻繁にセールを行なっておりますので20〜30%オフはザラにあり、プラグインによっては80〜90%オフで販売されることもありますので、無料プラグイン同様にDTM系サイトを随時チェックすると効率良くお得情報を得られます。

しかしながら、セール特価に踊らされすぎると自分にとって今すぐ必要のないものまで購入してしまう恐れもありますので、くれぐれもご注意ください。

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あとがき

今回は「DTMのプラグイン」について説明しました。

プラグイン自体はプログラムのひとつに過ぎませんが、現在のDTMの音楽制作においては必須の基本的な知識のひとつです。
また、誰か(例えば有名なプロ作曲家、クリエイター)と同じDAWソフトを使っていたとしても、その方々はプラグインをDAWソフト標準搭載のものだけで制作しているとは限りません。ほとんどの方はそれぞれが目指す音楽作りにおいて何らかのプラグインを追加していることが多いです。
プラグインを買ったり集めるだけだとただのコレクションになってしまいますので、それをある程度使いこなすための技術向上ももちろん必要ですが、その技術向上のためにも様々なプラグインに触れてみるのもまた必要なことです。
DAW標準搭載のプラグインではなかなかうまくいかない処理が他のプラグインでうまくいくことも全然あり、結果的に自分の技術も上がって楽曲作りのクオリティも上がります。
DAWソフトもそうですがプラグインもまた自分との相性があるかと思いますので、ぜひ様々なプラグインを無理なく試してもらえたらと思います。

お知らせ

やりたいことにもよりますが、まずはPCとソフトさえあれば誰でもDTMを始められます。
かつては夢だった「オリジナル曲の全世界リリース」も可能となりました。
ネット上にも様々な情報が数多くありますのでぜひ調べてみてください。

ですが、
逆に情報が多すぎてどれを選べばよいかわからない
DTMや作曲するための最初の取り掛かりがわからない
ということも多々あります。

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