お問い合わせ・入会案内

BLOG
2026年11月7日

〖DTM〗Cubase 16の新機能まとめ|Cubase 15から何が変わった?アップデートすべき?

Cubase 16の新機能まとめ

みなさんこんにちは。 作曲家、音楽講師の植松ヨシヒロです。

このブログはDTMや作曲、その他音楽関連情報を中心に発信しております。

今回は2026年11月4日に発売された「Cubase 16」の新機能について説明します。

「Cubase 15から何が変わったの?」
「初心者でもアップデートする意味はある?」
「Pro・Artist・Elementsのどれで使える機能なの?」

このような疑問をお持ちの方に向けて、主な新機能を初心者の方にも関係が深いものから順に紹介し、エディション別の違いと国内価格、最後に「アップデートすべきかどうか」の判断ポイントをまとめます。

なお、この記事は発売直後の情報をもとに書いています。購入前には必ずSteinberg公式サイトで最新の情報をご確認ください。

Cubase 16とは

Cubase 16は、Steinberg(スタインバーグ)社の音楽制作ソフト「Cubase」の最新バージョンです。2026年11月4日に発売されました。

これまでと同じく、次の3つのエディション(グレード)があります。

エディション 位置づけ 価格(通常版・税込)
Cubase Pro 16 すべての機能が使える最上位版 77,000円
Cubase Artist 16 主要な機能をそろえた中位版 39,600円
Cubase Elements 16 これから始める方向けの入門版 14,300円

※Steinberg公式オンラインショップの新規購入価格(2026年11月7日時点)。販売店のセールなどで価格が変わることがあります。

今回のバージョンについて、Steinbergは「派手な新機能を増やすこと」より「毎日の制作作業を使いやすくすること」を重視したと説明しています。そのため、設定画面やテンポ検出など、普段よく触る部分の改良が多いのが特徴です。

Cubase 16の主な新機能

1. 設定画面がひとつにまとまり、検索できるようになった

初心者の方にとって一番うれしい変化は、実はこの「設定画面」かもしれません。

これまで、環境設定・キーコマンド(ショートカットキー)・プロジェクト設定・オーディオの接続設定などは、別々のウィンドウに分かれていました。「あの設定はどこだっけ?」と探し回った経験がある方も多いと思います。

Cubase 16では、これらがひとつの設定画面にまとまり、検索で探せるようになりました。また、設定画面を開いたままでも作業を続けられます。

あわせて、機能の説明をその場で表示する「Quick Help(クイックヘルプ)」も加わりました。はじめてCubaseを触る方には心強い機能です。

2. キーエディターに「Strum」「Stretch」「歌詞入力」が追加

キーエディター(MIDIのノートを編集する画面)に、新しい機能が加わりました。

    • Strum(ストラム):打ち込んだ和音に、ギターをかき鳴らしたときのような「少しずつずれたタイミング」を付けられます。打ち込みの和音が機械的に聞こえるときに便利です。
    • Stretch(ストレッチ):選んだフレーズの長さを伸ばしたり縮めたりできます。だんだん速く・遅くする表現にも使えます。
    • 歌詞入力:ノートに歌詞を入力できます。後述の歌声合成「Omnivocal Basic」と組み合わせると、メロディを歌わせて確かめられます。

これらは、すべてのエディションで使えます。

3. Instrument Stacks(インストゥルメント・スタック)

今回の目玉機能のひとつです。複数の音源をひとつのトラックにまとめて、重ねた音をひとつの楽器として演奏できる機能です。

たとえば「ピアノ+ストリングス」「シンセ2種類+ドラム」のように音を重ねた音作りが、1本のトラックで完結します。重ねた層(レイヤー)ごとに個別の調整もできます。

対応エディション:Pro/Artist

4. ステム分離が新しくなり、ピアノとギターも分けられるように

ステム分離とは、ひとつに混ざった音源を、ボーカル・ドラム・ベースなどのパートごとの音(ステム)に分ける機能です。Cubase 15で搭載された機能が、16で新しい方式に変わりました。

Cubase 16では、ボーカル・ドラム・ベース・その他に加えて、ピアノとギターも個別に分けられるようになり、最大6つのパートに分離できます。Steinbergは、分離の品質も上がったと説明しています。

自作曲の手直しや、練習用の音源づくりなどに役立ちます。ただし、市販曲など他人の作品を分離して公開・配布することは権利の問題があるため注意しましょう。

対応エディション:Proのみ

5. テンポ検出がよりかんたんに

クリック(メトロノーム)を聞かずに自由に演奏・録音した音源から、テンポを割り出す「テンポ検出」が改良されました。検出の精度が上がっただけでなく、操作の流れ全体が見直され、より少ない手順で使えるようになっています。

ユーザーからの要望が多かった改良点のひとつで、すべてのエディションで使えます。

6. 新しい音源・エフェクト・素材

    • VocalTouch:少ないつまみでボーカルを整えられるエフェクト(全エディション)
    • Omnivocal Basic:歌詞と音符を入力すると歌ってくれる歌声合成。ボーカルのアイデアスケッチ向け(全エディション)
    • DrumChain:ドラムに迫力や低音の厚みを加えるエフェクト(Pro/Artist)
    • Module FM:HALion Sonic用の200以上のプリセット(Pro/Artist)
    • 新しいサンプルパック5種類、マスタリング用のプリセット(全エディション)

7. その他の改良

    • センド(エフェクトなどに音を送る出口)の数が、1トラックあたり8から16に倍増(Pro)
    • 他のアプリや機材とテンポを同期できる「Ableton Link」に対応
    • 次世代のMIDI規格「MIDI 2.0」への対応を拡大
    • M4A/AAC形式の音声ファイルを読み込めるように
    • 音を大胆に伸び縮み・変化させられる「Spectral AudioWarp」(Proのみ)

エディション別の早見表

主な新機能が、どのエディションで使えるかをまとめました。

新機能 Pro Artist Elements
新しい設定画面・Quick Help ○ ○ ○
Strum/Stretch/歌詞入力(キーエディター) ○ ○ ○
テンポ検出の改良 ○ ○ ○
VocalTouch/Omnivocal Basic ○ ○ ○
Instrument Stacks ○ ○ -
DrumChain/Module FM ○ ○ -
ステム分離(6パート) ○ - -
Spectral AudioWarp ○ - -
価格(通常版・税込) 77,000円 39,600円 14,300円

※発売直後の情報をもとに作成しています。最新の対応状況はSteinberg公式サイトのシリーズ比較でご確認ください。

Cubase 15ユーザーはアップデートすべき?

結論から言うと、「自分の作業で困っていることが改善されるかどうか」で判断するのがおすすめです。

次のような方は、アップデートを検討する価値があります。

    • 設定やショートカットの場所を探すのに時間がかかっている
    • 音を重ねた音作りをよくする(Pro/Artist)
    • ステム分離をよく使う、またはピアノやギターも分けたい(Pro)
    • 自由に録音した演奏に、あとからテンポを合わせる作業が多い

一方で、今回は「使い勝手の改良」が中心のバージョンです。海外のユーザーの間でも、「待っていた改良が入った」という声と、「自分の作業には大きな変化がない」という声に評価が分かれています。

今のCubase 15で特に不満がない方は、急いでアップデートする必要はありません。次で紹介する体験版で、自分に必要な機能かどうかを試してから決めるのがよいと思います。

アップデートの価格と無料アップデートの条件

アップデートとアップグレードの違い

    • アップデート:同じエディションのまま新しいバージョンにする(例:Cubase Pro 15 → Cubase Pro 16)
    • アップグレード:上位のエディションに乗り換える(例:Cubase Elements 16 → Cubase Pro 16)

Cubase 15からのアップデート価格

更新の種類 価格(税込)
Cubase Pro 15 → Pro 16 13,200円
Cubase Artist 15 → Artist 16 10,450円
Cubase Elements 15 → Elements 16 4,400円

上位エディションへのアップグレードは、Artist 16からPro 16が39,600円、Elements 16からPro 16が66,000円、Elements 16からArtist 16が26,400円(いずれも税込)です。

※Steinberg公式オンラインショップの価格(2026年11月7日時点)。

無料アップデート(グレースピリオド)

Steinbergの公式案内によると、2026年10月7日以降にCubaseのライセンスを有効化(登録)した方は、無料でCubase 16に更新されます。最近Cubase 15を購入した方は、有料のアップデートを購入する前に、Steinbergアカウントや「Steinberg Activation Manager」で状況を確認してみてください。

体験版

Cubase 16には、製品版と同じ機能を30日間無料で試せる体験版があります。用意されているのは「Cubase Pro 16」と「Cubase Elements 16」の2種類です。

利用にはSteinbergアカウント(無料)の作成またはログインが必要です。購入前に、新機能が自分の制作に役立つかを確かめられます。詳しくはSteinberg公式の体験版ページをご覧ください。

参考リンク

あとがき

今回は、2026年11月4日に発売された「Cubase 16」の新機能について説明しました。

Cubase 16は、Instrument Stacksや新しいステム分離のような目を引く機能に加えて、設定画面やテンポ検出など、毎日の作業を楽にする改良が多いバージョンです。特に、これからCubaseを始める方にとっては、設定を検索できる画面やQuick Helpが心強い味方になると思います。

アップデートするかどうか迷っている方は、まず体験版で、気になる機能を1つだけ試してみてください。実際に触ってみると、自分に必要かどうかがはっきりわかります。

新しいバージョンを上手に取り入れて、音楽制作をもっと楽しんでいきましょう。

お知らせ

イーサンミュージックスクールでは、DTM・作曲・ミックスなど、経験や目的に合わせたレッスンをご案内しています。

「これからDTMを始めたいけれど、何から手を付ければよいかわからない」という初心者の方も、

「Cubaseの操作や、ミックスの仕上げ方をもっと深く知りたい」という経験者の方も、お気軽にご相談ください。

オンラインレッスンにも対応しています。

詳しくはイーサンミュージックスクール公式サイトをご覧ください。

タグ:

本サイトは、アフィリエイト広告、またはプロモーション記事が含まれている場合があります。