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2023年2月8日

【メロから?コードから?】DTMの作曲方法とその順番について

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みなさんこんにちは。
作曲家、音楽講師の植松ヨシヒロです。

このブログはDTMや作曲、その他音楽関連情報を中心に発信しております。

さて、おそらくこのブログをご覧いただいている方のほとんどは
作曲について何かしらの興味があるかと思います。

例えば
作曲ってどうやってやるの?
作曲してみたいけど難しそう
作曲するのに楽器が弾けたり歌えないと作れないの?
そんな方もいらっしゃるかと思います。

その解決方法のひとつとしてDTMを活用できるわけですが、
そのうえで、
曲作るときに最初の音をどうすればよいかわからない
まず、どのパートの音から作り始めればよいかわからない

という方も多くいらっしゃいます。

そこで今回は「DTMの作曲方法とその順番について」を説明します。

そもそも「作曲」とは?

ここでの作曲とは
「オリジナルのメロディー(主旋律)とコード進行など、その楽曲に必要な最低限の基本的な骨組みを作ること」とします。

例えばもし4人組バンドでボーカル以外のギター、ベース、ドラムがいたとして
各パートがどんな音色でどのようなフレーズ、コードで進行していくかはアレンジ(編曲)の範疇です。
ですが現代のポップスにおいてボーカル1パートのアカペラのみで完結している楽曲というのはなかなか一般的ではなく(※もちろん表現のひとつとしてアカペラのみもアリだと思います)、特にDTMソフトを使用した作曲ならどの部分から作り始めるのか決まりや制限はないですし、全体を同時進行で作ることも可能です。
ですので、曲が曲として成り立つために必要なフレーズ、要素を何かしら作ることが出来れば・・
それを作曲として定義してよいかと思います。

作曲の方法

そのうえで、作曲方法としては
・楽器を弾く
・歌う
・頭の中だけで考える
が考えられます。

楽器を弾く

楽器を弾ける人であれば、実際に演奏しながらフレーズを考えることができます。
ある程度慣れてくればその演奏者ならではの”手癖”が生まれ、その人が作り出す音楽の個性となっていきます。

歌う

歌うことが得意な人は実際に発声しながらメロディーやフレーズを考えることができます。
それは歌のメロディーだけでなく、他の楽器パートにおいても自分の中でイメージがあればそれを表現したり何かに記録することも可能です。

頭の中だけで考える

楽器が弾けず歌うことも苦手な人でも作曲することは可能です。
メロディー1パートだけならそれこそフィーリング(感覚重視)だけでもできますが、もし最低限の音楽理論や楽器に関する知識が無いよりあったほうが音楽性の幅は広くなります。
楽器が弾ける人でも楽曲全体の構成やイメージを考えてから作る人もいます。

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作曲の記録方法

作曲の記録方法として
・紙に書く(楽譜またはメモ)
・レコーダーに録音する
・DTMソフト(DAWソフト)を使用する
が考えられます。

紙に書く(楽譜またはメモ)

紙とペンがあれば記すことで誰でも記録することができます。
楽譜の知識があればより良いかと思いますが、簡易的なメモとしてなら自分さえ理解できれば充分なので書き方は自由です(ラフすぎると後で読み返したときに自分でもわからなくなることがありますのでご注意ください・・)
何世紀も前のクラシック音楽が継承され続け現代の人々に伝えることが出来たのは楽譜のおかげです。譜面が書けたほうがよいのは間違いないですが、まずはとにかく思いついたらメモに残す・・というのは大切なことです。

レコーダーに録音する

紙とペンは電気を必要としないのが良いですが、所詮「音」ですので、手元に録音機材があるとより一層良いのは言うまでもありません。
レコーダーといっても何か特別な機材が必要ではなく、スマホに内蔵されているレコーダー機能(アプリ)でも充分です。
スマホが普及する前(2000年代頃まで)は小さなICレコーダーや録音可能なポータブルオーディオを持ち歩くミュージシャンが多くいたように思います。
メロや歌詞だけでなく楽器の音色やフレーズの質感をそのまま音で記録できるので、あとで譜面に書き起こしたり別の機材環境で制作したり仕上げていく際にも便利で忘れずに済みます。
外や移動中はもちろん、DTMソフトを立ち上げるのが面倒なときはスマホのレコーダーアプリでサクッと録音してしまうことも全然あるかと思います。

DTMソフトを使用する

譜面を読めなくても楽器が弾けなくても感覚だけで音楽制作も可能なのがDTMソフトの強みであり便利なところです。
もちろん譜面や楽器に長けているとDTMソフトの活用でさらに制作の幅が広がります。
ダンスミュージックやエレクトロミュージックなど、音楽ジャンルによっては楽譜として表すのが困難な音楽もあり、シンセサイザー等の電子楽器で音色を作ってフレーズを演奏したり機材を操作したりする必要がある・・ということもあります。
最初のデモからデータの互換性を保ちつつそのまま完成系に仕上げることも可能です。
DTMソフトによってはスマホまたはタブレット版とPC版でデータの互換性があり、外で簡単にデモを作ったものを自宅に持ち帰ってPCで仕上げる・・というのも可能です。

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どのパートから作るか?

作曲としてだけならメロディーとコード進行を最低限作ればよいですが、
ある程度編曲も込みなら自分で諸々の楽器パートも作る必要があります。
その場合、
・主旋律(メロディー)から作る
・主旋律以外のフレーズから作る
・コード進行から作る
・リズムパートから作る
が考えられます。

主旋律(メロディー)から作る

いわゆる歌モノを作るだけでなくインスト音楽を作る場合でもほとんどの音楽には主旋律(メロディー)があるかと思います。
楽曲のメインでもあるメロディーラインをまず最初に作ってしまうのも方法のひとつです。

もし歌であればメロディーに歌詞も必要となります。
その場合、歌詞を先に作ってその言葉にメロディーを当てはめることを「詞先(しせん)」といい、メロディーを先に作ったものに歌詞を当てはめることを「曲先(きょくせん)」といいます。

メロディーをある程度作り慣れていないとなかなか急に作れません。
作れるようになってもやはり難しいのがメロディーです。
とはいえ、あまり難しく考えすぎてしまっても楽しくありませんので、楽しむ気持ちを忘れずにメロディー作りを積極的にチャレンジすることをおすすめします。

ちなみにJ-POPでおなじみの「Aメロ-Bメロ-サビ」という進行の曲を作る場合、
必ずしもその順番で作る必要はありません。
サビから思いついて作ってもよいしBメロからでもよいし、その途中でも全然よく、
そこから膨らませていって結果的に成立すればよいわけです。

主旋律以外のフレーズから作る

音楽は、主旋律だけでなく様々なフレーズが調和し合いながら重なっていき、進行します。
特に楽器を演奏する方はそういったフレーズの断片を先に思いついてから徐々に楽曲全体のイメージを膨らませていく・・という作り方も多々あります。
短いフレーズから主旋律としてのメロディーになることもあれば、逆にメロディーのつもりがイントロや別のパートのフレーズに変わることもあるかと思います。
フレーズを作るきっかけとして、楽器に触れながら音色を聴いたり鳴らしたりしてるうちに思いつくことが多いように思います。

コード進行から作る

楽器を弾ける方もそうでない方も、コード進行から楽曲のイメージを膨らませてメロディーを作ることもあります。
メロディーを先に作る場合はそのメロディーに後からコード進行を考える必要があります(メロへのコード付け)。
その工程を先に行なうか後に行なうか・・というところなので、メロディーがまだないけどコード進行を先に決めて楽曲の世界観を大まかに作るやり方も全然アリです。

リズムパートから作る

メロディーもコード進行も決まってないけど音楽のジャンル感やリズムのイメージ、楽曲としての土台を先に決める作り方もあります。
リズムの音色やフレーズと音楽ジャンルとの関連はとても重要です。
もし何か特定の音楽ジャンルの楽曲を作りたい場合、その音楽についてできる限り調べたり分析する必要があります。
特定の音楽ジャンルが決まっていなかったとしてもリズムパートの音色やフレーズ感で楽曲としての世界観や熱量を表現することも多々ありますので、最初に短いリズムフレーズを決めてから楽器でコード進行やフレーズを重ねていく・・というのもアリです。

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あとがき

今回は「作曲方法とその順番について」を説明しました。

今までオリジナル曲作りがうまくいかなかった人も、これを参考にオリジナル楽曲制作を今一度トライしてみてください。

お知らせ

やりたいことにもよりますが、まずはPCとソフトさえあれば誰でもDTMを始められます。
かつては夢だった「オリジナル曲の全世界リリース」も可能となりました。
ネット上にも様々な情報が数多くありますのでぜひ調べてみてください。

ですが、
逆に情報が多すぎてどれを選べばよいかわからない
DTMや作曲するための最初の取り掛かりがわからない
ということも多々あります。

そして「相談できる身近な友人知人がいない」方もいらっしゃるかと思います。

そういう方にオススメしたいのが「音楽スクールに通う」ということです。
イーサンミュージックスクール

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